【書評・要約】『AI分析で分かった トップ5%社員の習慣』ートップ5%社員はいかにして結果を出しているのか

2022年2月18日

仕事の成績はずっと平凡、いつになったら出世できるのか、、、

皆さんは会社で活躍できていますか?

自信を持って「活躍できている」と答えられる人は少ないのではないでしょうか。

○○さんは同期でも成績残していてすごいな、それに比べて自分は、、

△△さんみたいに仕事もできて、周りから信頼されている人が羨ましい

さて、そのようなトップ社員と、自分の違いは何なのでしょうか。

それを定量的に分析したのが、本書『AI分析で分かった トップ5%社員の習慣』です!

「トップ5%社員」はどんな特徴があるのか、残り95%の社員と何が異なるのか

それを分析し、記述した本です。

是非ご参考ください!

『AI分析で分かった トップ5%社員の習慣』から学べること

1.「トップ5%社員」の習慣
2.「95%社員」の行動
3.トップ5%になる方法

本書は、「トップ5%社員」の習慣をモニターし、残り「95%社員」との違いを分析しています。

そこから分かった「5%社員」が結果を残している理由を紐解き、私たちがどうすればトップ5%に近づけるのか解説してくれます。

『AI分析で分かった トップ5%社員の習慣』の内容

著者は、クロスリバー創業社長の越川慎司さんです。

クロスリバーは、働き方改革コンサルタントの会社です。

本書執筆の時点で605社に対して、働き方改革の支援を行ってきたそうです。

そして、今回はなんとクライアント25社、社員約18000人の働き方について調査をしたそうです!

それだけのデータがあれば、不自然な結果が出ることはなさそうですね。

でもトップ5%社員だって、調査を意識して振る舞いを変えそうじゃない?

その点に関しては、ご安心ください。

トップ社員には、「あなたはトップ5%社員ですよ」と知らせていません。

残りの95%社員と同じように、モニターされています。

📝具体的な調査手法 ✔ 定点カメラの設置
 ✔ ICレコーダー、センサーの装着依頼
 ✔ 対面ヒアリング
 ✔ メール内容分析(個人を特定しない形で)

さて、どのような結果が出たのでしょうか?

「トップ5%社員」の特徴

📝「5%社員」の原則 ✔ 「5%社員」の98%が「目的」のことだけを考える
 ✔ 「5%社員」の87%が「弱み」を見せる
 ✔ 「5%社員」の85%が「挑戦」を「実験」と捉える
 ✔ 「5%社員」の73%が「意識改革」しない
 ✔ 「5%社員」の68%が常にギャップから考える

確かに納得できる特徴だと思いませんか?

4つ目の「意識改革」をしないっていうのは?

「5%社員」は「意識」をまず変えるのではなく、「行動」を変えるということです。

「行動」を変えるとそれに応じて自然と「意識」も変わってくるということを「5%社員」は理解しているのです。

「95%社員」の特徴

📝「95%社員」の行動 ✔ 作業充実感に浸る
 ✔ 平日も休日もこまめにメールチェックする
 ✔ 重要そうな資料を用意してしまう
 ✔ 作業効率が上がったことに満足する
 ✔ 多くの情報はネットで検索できると思っている
 ✔ 問題が起きたら、すぐに解決策を考える

いかがでしょうか?

「耳が痛い」という方もいるかもしれません。

私も社会人になってから、上記の行動通りの「95%社員」だったかと思います。

ここから少しでも「5%社員」に近づいていきたいところです。

「トップ5%社員」の成果を出せる習慣4選

それでは、「5%社員」は具体的にどのような習慣があるのでしょうか?

1つずつ細かく見ていきましょう!

完成度20%で意見を求める

皆さんは上司に資料やプレゼンテーションを見せる際に、どのようなことに気をつけていますか?

私は、できるだけボロがないように、丁寧に作ったり、準備したりしてから上司に報告していました。

しかし、それはどうやら「95%社員」の行動のようです。

「5%社員」はフィードバックを重視し、早い段階で上司に報告します。

相手が求めるものと、自分の作ったもののギャップを確認するのです。

考えてみれば、自分がせっかく丁寧に作って提出したものを、上司にダメ出しされて、1から作り直すという経験はよくあります。

その時間を「5%社員」はムダだと考えているわけです。

💡POINT
早い段階でフィードバックをもらう

まず単独行動する

何かトラブルが発生したとき、皆さんならどうするでしょうか?

社内の関係者を集めて、打ち合わせをするのが先だと思う人は多いかもしれません。

しかし、「5%社員」は初動である火消しに全力を注ぎます。

事態が急を要するにも関わらず、打ち合わせなどで対応が遅くなることは、さらなる大問題に発展することを理解しているからです。

トラブル解決するときは、自分の裁量の中で独断で決めていったほうがスピード解決できます。

『AI分析で分かった トップ5%社員の習慣』本文より抜粋

もちろん、自分の責任を超えてしまっては、コンプライアンス違反です。

しかし、自分の裁量内であれば、相談ではなく、独断でスピード重視が「5%社員」の秘訣なのです。

💡POINT
トラブルの初動は独断でスピード重視

仕事の締め切りに遅れない

仕事の締め切りというのは、社会人にとって常に苦悩の元です。

皆さんは締め切りに間に合った時、そのタスクにかかった時間を振り返っているでしょうか?

間に合ったならいいじゃん!

しかし、「5%社員」はたとえ間に合ったとしても、振り返りの時間を設けています。

最初にそれぞれのタスクの所要時間を見積もり、途中のチェックポイントを設けます。

そして、それぞれのポイントまで、完了するまでの所要時間を記録し、見積もり時間とのギャップを確認します。

想定よりはやく終わった場合、なぜ早く終わったのか

想定より遅くなった場合、なぜ遅れたか、見積もりが甘くなかったか

それぞれ考える習慣があります。

結果的に、徐々に見積もりとの時間とのギャップを埋めていき、締め切りまでの逆算が上手くなるのです。

💡POINT
時間を見積もり、間に合っても振り返る

再現性を大切にする

「5%社員」は仕事の再現性を大切にします。

例えば、あるクライアントへの提案が成功したとします。

「95%社員」は上手くいったことに満足してしまいます。

しかし、「5%社員」は、その成功が他のクライアントに対しても再現できるか考えます。

つまり、「条件が重なって上手くいった」ではなく、「どんな条件でも上手くいく」ように考えるのです。

本質的な価値とは、なぜそれがうまくいったのか、その構造やプロセスを解き明かし再現できることなのです。

『AI分析で分かった トップ5%社員の習慣』本文より抜粋

そして、再現するためには以下の習慣が重要です。

✔ 失敗・成功の原因を必ず把握する
✔ 手順化する
✔ 習慣化する

失敗した時に振り返る人は多いですが、成功した時はどうでしょうか。

再現性を意識するには、成功した時の振り返りも同じく重要です。

そして、その成功の手順をまとめて整理し、次の行動に習慣化します。

私はこれまで、成功したら「結果オーライ」だと思っていました。

しかし、そうした成功から、さらに加速できるか、満足して歩みを止めるかが、「5%社員」との別れ目だったと気づきました。

皆さんも、成功したら再現できるかどうかをまず考えましょう。

💡POINT
成功を再現するために振り返る

まとめ

皆さんは、「5%社員」の習慣を実践できていましたか?

💡POINTまとめ ✔ 早い段階でフィードバックをもらう
 ✔ トラブルの初動は独断でスピード重視
 ✔ 時間を見積もり、間に合っても振り返る
 ✔ 成功を再現するために振り返る

本書で紹介されている「5%社員」の習慣は、何も会社員だけに当てはまるわけではありません。

私の場合は、ブログやプライベートでの人間関係などにも応用できると感じました。

「5%社員」の習慣は、より普遍的な成功の秘訣なのです。

そして、重要なのは本書を読んで「意識改革」をすることではありません。

「5%社員」のように、まずは「行動」です!

本書は他にも

その他の内容 ✔ 「5%社員」の強いチームをつくる発言
 ✔ 今日からできる「5%社員」のルーティン

など様々なことが学べます!

成功のための習慣・思考を知りたい方は、読んでみることをおすすめします!