【書評・要約】『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』ー本をアウトプットして人生を好転させる
本のアウトプットってどうすればいいんだろう?
こんな悩みはありませんか?
特に普段読書をする方にとって、アウトプットの方法というのは悩みの1つではないでしょうか。
本を読んだらアウトプットするべきって聞くけど、実際何をすればいいんだろう。
アウトプットをした方がいいという言葉は、これまで多く耳にしてきたことでしょう。
しかし、実際に読書後にアウトプットの時間を意識している人はどれくらいいるでしょうか。
多くの方はあまりアウトプットに時間をかけていないのではないでしょうか。
「これからアウトプットしていきたい」「アウトプットって本当に重要なの」
そう思っている方は、本書『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』がおすすめです!
目次
『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』から学べること
読書が人生にどのような効能をもたらすのか、そして具体的なアウトプットのフローを学ぶことができます。
本書は、表題からアウトプットの為の本だと思われるかもしれませんが、本の選び方についても詳しく紹介されています。
アウトプットだけでなく、何をインプットするのか、についても学ぶことができる1冊です。
『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』の内容
著者は、サラリーマンをしながら書評YouTuberとして活動しているアバタローさんです。
現在は、登録者数24万人を抱える人気チャンネルです!
本書は、そんなアバタローさんの読書への考え方が詰まった1冊です。
本を読む意味
本を読む意味を考えたことがありますか?
著者は、読書は食事のようなものとし、本を読む意味は以下のように述べています。
つまり、本を読めば、自分のパフォーマンスが向上し、人生のリスクが最小になり、長い人生を心から楽しむことができるというわけです。
これは読書をしない手はありませんよね。
読書の勘違い
これって正しいことじゃないの?
確かに、読書が好きだと、これらのことを意識してしまいます。
もちろん、速く多く読みたい気持ちはあります。
しかし、どんなに速く多く読んでも、次の日にきれいさっぱり忘れてしまっては意味がありません。
あくまで、読書は「自己肯定感を高め、人生を好転させるため」の手段に過ぎないのです。
本来の目的さえ、果たすことができれば、全て読まなくても、多く読まなくても、速く読まなくてもいいのです。
『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』本文より抜粋
もし、あなたがとにかく速く、多く読もうとしているのであれば、どうして自分は速く多く読もうとしているのか、それを今一度考えてみるようにしましょう。
アウトプットのステップ
どうしてアウトプットは必要なのだろう?
アウトプットの重要性は繰り返し聞いたことがあるかと思います。
しかし、どうしてアウトプットが重要視されているのでしょうか。
それを理解するためにまずはアウトプットの4つのステップを知る必要があります。
この4つは、インプットした後に、その情報をアウトプットするために必要なステップです。
そして、アウトプットすることで得られるものは、「変化」です。
アウトプットする前提で情報を得る場合、その情報の整理・理解・編集・出力する必要があります。
その4つを前提にすると、まず情報に対する捉え方が変わり、世界の見え方すら変わっていきます。
また、その4つのステップを実践する中で、自分の能力向上に繋がり、自分すらも「変化」できるということです。
なるほど!アウトプットを意識すると、どんな能力が鍛えられるの?
1つ目は、イメージしやすいかもしれません。
本の内容を整理、理解、編集し、その情報を出すことにより、「分かりやすく説明する力」が磨かれます。
そして、本の情報が頭に定着することで、会話の引き出しが増え、今まで話せなかった相手との円滑なコミュニケーションを取ることができます。
相手に合わせてアウトプットする力も磨かれるでしょう。
また、情報を編集する習慣があれば、複雑な問題をすっきりと理解しやすい形に落とし込むことができます。
特に、ビジネスシーンで、難しい内容をシンプルに理解することに役立ちます。
確かにアウトプットは大変です。
しかし、習慣化することによって、かけた時間以上のリターンを得ることができるのです!
OUTPUT読書術の基本骨格
本書で紹介されている「OUTPUT読書術」の基本骨格は準備・読解・要約・発信の4つです。
- 準備・・・本を読む前に読書環境を整える
- 読解・・・著者の主張に仮説を持ち、メモ・マーカーを活用して読み解く
- 要約・・・無駄な枝葉をそぎ落とし、重要な部分を整理しまとめる
- 発信・・・伝えたい相手へ、分かりやすい言葉で編集する
アウトプットという言葉からは、要約と発信の部分がイメージされがちです。
しかし、本当のアウトプットは、本を読む前からのそのプロセスは始まっているのです。
本のアウトプット・インプットの考え方3選
アウトプットの重要性について分かりましたか?
本書では、アウトプットの具体的な方法、そしてインプットする本の選び方について、細かく説明されています。
今回はその中でも、特に気になったポイントを選んでみました。
集中できる環境
皆さん一番読書に集中できる環境はお持ちですか?
読書が元々好きであれば、電車の中、街の雑踏、図書館など様々なところで本を読むことでしょう。
しかし、OUTPUT読書術では、準備として環境を整える重要性について述べられています。
読書に集中するにあたって、意識すべきは視覚だそうです!
人は五感からの情報のうち、83%を視覚から得ています。
そして、読書に必要な環境は、身の回りをできるだけシンプルな状態にすることです。
手元には、本とペンと付箋だけで、スマホはできるだけ遠ざけておきましょう。
しかし、逆に観葉植物など緑のものが視界に入ると、集中力が高まるようです。
視界のうち10~15%が植物の草や木などの緑で占められているとき、一番ストレスが減り、パフォーマンスが高くなるという研究結果が出ています。
電子書籍だとスマホやタブレットが手放せない!
私も電子書籍をスマホで読むことがあります。
その場合は、読書でスマホを手放すことができません。
私は、読書中は気が散らないように、本を予めダウンロードし、機内モードにしています。
電子書籍の方は、是非試してみてください!
アウトプットのためのツッコミ
お笑いにおいて、ツッコミは重要です。
そして、読書においてもツッコミは重要です。
ツッコミながら本を読んでたら変な人じゃん、、、
決して、声を出してツッコむわけではありません!
著者と対話するように、内容に頷いたり、内容に違和感があれば、ツッコミを入れたりしていくのです。
ツッコミポイントは以下の3点です。
この3点に疑問を持ったらすぐにツッコミをいれましょう。
重要なのは、本をただ受け入れるだけではなく、疑問を持って読む意識です。
試しに私が書いているこの文章にも、ここからはツッコミをいれてみてください!
よりしっかりと読めるようになるでしょう。
もちろん流し読みでも歓迎です!(笑)
とにかく、ツッコミを入れることで、理解が進み自分の考えることが明確になることでしょう。
インプットする本の選び方
皆さんは本をどのように選んでいるでしょうか?
本屋で気になった本を選ぶ、目的にあった本を選ぶ、勉強したい分野を選ぶ
それぞれの選び方があると思います。
ここでは本書で紹介されている、本の選び時の考え方をご紹介します。
1つ目は、投資的選書です。
これは、自分の目的を最優先する方法です。
ストレスが多いと感じたらストレス軽減の本を探す、マーケティングを学ぶ必要がある人が解説書を手に取る、などの選び方です。
ストレスが多いと感じたらストレス軽減の本を探す、マーケティングを学ぶ必要がある人が解説書を手に取る、みたいな感じだね!
そして、投資的選書は次の3つを決めて実行しましょう。
もう1つの直感的選書は、自分の知的好奇心を最優先とする方法です。
本屋でジャンルを絞らずに見て回り、気になった本を選ぶのは、直感的選書にあたります。
本屋で気になった本を選ぶのは、直感的選書だね!
そして、重要なのはそのバランスを考えることです。
直感的選書だけでは、最初にご紹介した3つの読書の意味を満たすことができません。
逆に投資的選書だけでも、興味の幅を限定してしまい、目的の外にある世界に気づくことができません。
両方のバランスを意識することが必要です。
皆さんもあまり考えてこなかった、バランスを考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
私はこれまで、知的好奇心を優先した直感的選書が主で、読書に目的を設定していませんでした。
しかし、生き方に行き詰まりを感じて読んでみた本が、私の考え方を楽にしてくれました。
それ以降、自分は何のために本を読むのかを意識するようにしました。
そして、読んだ本の内容を最大限習得する為には、アウトプットの方法が鍵を握っています。
皆さんも本書を参考にして、アウトプットを積極的に意識してみてはいかがでしょうか。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません