【書評・要約】『なまけもの時間術』ー時間の考え方を見直して好きなことで生きていく

2022年2月18日

なんだかいつも時間に追われている気がする

皆さんは、時間とうまく向き合えていますか?

時間が足りない、いつも忙しない、時間に余裕がない

こんな思いをしている人も多いのではないでしょうか。

「時間に余裕があって、ゆったりと暮らせる」という生活に憧れる人もいるでしょう。

しかし、そんなこと現実的には難しいと考えていませんか?

本書「なまけもの時間術」では、著者ひろゆきさんの考え方を通じて、時間にゆとりのある生活のためのヒントをもらうことができます。

ぜひご参考ください!

『なまけもの時間術』から学べること

1.幸せになるための時間の使い方
2.仕事に対する考え方
3.好きなことで生きていく考え方

本書は、著者ひろゆきさんが「時間」に対する概念を、改めて問い直す内容です。

その中で、読者は時間の使い方を、改めて見直し、より良い人生の生き方を学ぶことができます。

また、生活していく上で、時間と密接に結びつく「仕事」に対する心構えに関しても、新しい発見があるかもしれません。

『なまけもの時間術』の内容

著者はひろゆき(西村博之)さんです。

ネット掲示板「2ちゃんねる」の開設者であり、これまでワイドショーやYouTubeなどを通じて考え方を発信しています。

その独特の考え方から、議論を呼ぶことも多く、それをきっかけにひろゆきさんを知ったという方も多いのではないでしょうか。

著書には、『無敵の思考』『1%の努力』『論破力』があります。

その中で、本書『なまけもの時間術』はそんなひろゆきさんの時間に対する考え方を凝縮した1冊です。

時間の当たり前を疑う

本書は、時間の使い方を具体的に指南しているわけではありません。

どちらかといえば、皆さんが一般的に考えている時間の使い方を、著者が否定していきます。

例えば、

✔ 仕事に使う時間は少なくていい
✔ そもそも遅刻は悪なのか
✔ 「時間をやりくりする」という発想を疑う

確かによく言われるのは逆の考え方だよね

これらについて皆さんは、どう思いましたか?

「確かにそうだ」と思った方も、「気に入らない」と思った方もいるかもしれません。

長く働く方が美徳とされ、遅刻は厳禁、そして時間は効率よくやりくりするのが、世間では良いイメージかと思います。

しかし、本書では全て逆の発想で、時間とうまく向き合い幸せになる方法が語られるのです。

ひろゆきさんの時間術4選

そんな本書の、気になるポイントをご紹介していきます。

自由時間の価値

皆さんは自由時間をどう過ごしますか?

自由時間だから好きなことをして過ごすという人もいれば、自分のためになることをする人、またそもそも自由時間がほとんどないという人もいるかもしれません。

いずれにせよ、多くの人は仕事の時間の方が、自由時間よりも価値があるものと考えているのではないでしょうか。

仕事で稼いでいるし、それは当たり前じゃない?
自由時間はその余った時間に過ぎないよ。

しかし、ひろゆきさんは、自由時間こそが自分の価値を生むと述べています。

現在は、副業を推進する動きが主流になってします。

仕事から帰って、自分の好きなことでお金を稼いでいる人はたくさんいます。

しかし、好きなことで副業したくても、本業の仕事で働きづめでは叶いません。

今の時代は、本業だけで働き続けるよりも、自由時間を好きなことに使い、それを副業にしている人の方が稼げるかもしれません。

しかし、その可能性は、自由な時間を持つ人にしか開かれないものです。

自由時間は、単に「余った時間」ではなく、自分の価値をうむための必要な時間なのです。

💡POINT
自由時間こそ価値をうむ

「毎日好きなこと」で仕事に繋がる

労働と好きなことを分けて考える人は多いかと思います。

仕事は嫌なものだし、やるしかないよ

私自身も、仕事は嫌々やって、プライベートで趣味を楽しむというのが当たり前だと思っていました。

しかし、著者は以下のように語っています。

収入が高い仕事ほど、じつはそれが嫌いでやっている人はほとんどいなくて、それが好きでやっている人だらけなのです。

『なまけもの時間術』本文より抜粋

結局、好きなことをやっている人の方が、お金を稼いでいるということです。

例えば、スポーツ選手や芸能人などは分かりやすい例かと思います。

また、世の中のクリエイティブな仕事は、それを好きでやっている人が多いでしょう。

そして、一般的には、単純作業よりも、クリエイティブな仕事の方が収入が良いのではないでしょうか。

もし、あなたが熱中するもの、延々できるものがある人は、それを仕事にできる可能性を考えましょう。

他の人には真似できないレベルで、好きなことに時間を費やすことで、自然と自分の価値になってくるのです。

「仕事は嫌なもの」という概念は、今の時代では改めるべきかもしれません。

💡POINT
じつは好きを仕事にした方が収入がいい

選択肢が多すぎる時代

皆さんは選ぶことにどれくらい時間を使っていますか?

今の時代は、自分の前に様々な選択肢が転がっています。

ファミレスに行けば和洋中何でも食べれる、ネットフリックスで海外の作品まで何でも見れる、Appleミュージックではどんな曲でもダウンロードできてしまいます。

それ自体はとてもいいことですが、膨大な選択肢から選ぶ時間もまた膨大な時間を費やしています。

私も、ネットフリックスで映画を見る時に、数十分迷ってしまうことがあります。

しかし、最初から見始めていれば、限られた時間で2本見れたと後から気づくことがあります。

こういった今の時代に対し、著者は、迷う必要のないところで迷わない仕組みづくりの必要性を説いています。

📝ひろゆきさんの迷わないための取り組み
✔ こだわりがなければ一番安いもの
✔ パンツや靴下など、見られないものは迷わない
✔ 映画を見るときは事前情報なく、行き当たりばったり

とにかく、僕は迷う時間、選ぶ時間は極力減らしたいのです。

『なまけもの時間術』本文より抜粋

上記はあくまで例に過ぎません。

皆さんも何かに迷う時に、それは本当に迷う必要があるのか考えてみることをおすすめします!

💡POINT
選ぶ時間、迷う時間を減らす

集中とストレスは共存できない

忙しいのはストレスになりますが、一方で時間があると、いろいろ考えて不安になる人も多いかと思います。

つい考え事をしてしまって、やらなきゃいけないことを思い出したり、将来の不安について考えたりしちゃうよ、、、

しかし、これはそもそも人類にとって当然のことであると著者は語っています。

そもそも、人類にとって「考えること」は、常に「飢え」など生存に危機に対する不安や脅威に対処するものでした。

『なまけもの時間術』本文より抜粋

人類が近代文明を築き上げる以前は、「獲物をどうやって狩るか」「肉食動物から身を守る方法」など、生命の危険がより身近だったため、時間があれば常に危機に対する可能性や対処法を考えていたのです。

「考えること」は人類が生存していくために必要なことであり、時間があると不安になるのは、避けようのないことです。

よって、その不安をなくす方法は、何かに没頭することです。

映画を見る、本を読む、ゲームをする、ブログを書くなど、自分が集中できることに時間を費やしましょう。

集中とストレスは、共存できません。

何かに集中して没頭することが、ストレスに対する対処法です。

私も、特にブログを書く時間は、嫌なことを忘れることができます。

映画やテレビ、YouTubeを見ることもありますが、特に書くことは集中しなければできないからです。

皆さんも、「その瞬間に集中できること」を見つけて、ストレスを減らしていきましょう。

💡POINT
何かに没頭すればストレスが減る

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ひろゆきさんの基本的な考えは、好きなこと、夢中になれることに時間を使うということです。

重要なのは、時間を効率よく使う方法を考えることではありません。

とにかく好きなことに時間を使うことで、それが自分の価値になり、幸せな人生を送ることができるという考え方です。

私はこれまで、好きなことだけで生きていけるのは、限られた一握りの人だけだと思っていました。

しかし、時間の使い方は自分でコントロールすることができます。

嫌なことではなく、好きなことをする時間を増やしていく方法を考えていきたいと思いました。

時間の考え方、好きなことで生きていくための考え方をもっと知りたいという方は、是非読んでみてください!