【書評・要約】『行動最適化大全』ー最適な時間に最適な行動で理想の生活を送る
理想の生活を送りたいな~
皆さんにとって、理想の生活とはどんなものでしょうか?
朝から晩までゆったり優雅に過ごすのが、良いという人もいるでしょう。
一方で、朝から忙しく過ごす方が、充実していると感じる方もいるでしょう。
理想の生活とはいっても、人それぞれです。
しかし、どんな生活を送るにせよ、それぞれの行動を1日の中で最適な時間にすることが重要です。
なぜなら、同じことをするのであれば、効果が一番ある時間にした方が良いからです。
1日の中で必ず、寝る時間はあります。
どうせ寝るのであれば、同じ時間でも質の良い睡眠を送りたいですよね?
そんな最適な行動を、網羅しているのが本書『行動最適化大全』です!
「ベストな1日の過ごし方を知りたい」「生活習慣を見直したい」
そんな方は、ご参考ください!
目次
『行動最適化大全』から学べること
まず、始めに朝から始まる1日における、最適な時間における最適な行動を1つずつ詳しく学ぶことができます。
そして、習慣にとどまらず、仕事や学習など、ある場面における、それぞれの効率的な行動が分かります。
身体や心理学の研究に基づいた明確な根拠を通して、最適な行動の理由も詳しく知ることができます。
また、本書には巻頭に、全ての最適な行動がイラストで載っている為、一度読んだ後はイラストを見て思い出すことができます。
『行動最適化大全』の内容
著者は、精神科医の樺沢紫苑さんです!
『学びを結果に変えるアウトプット大全』『学び効率が最大化するインプット大全』など、なんと36冊の著書を出しています!
これらの本は、本屋で見たことがある人も多いかもしれません。
「日本一アウトプットする精神科医」として、精神医学や心理学の知見を、多くの人に広めている方です。
そして本書は、樺沢さんが得た日々の習慣に関する知識を全てまとめた1冊です!
幸せとは?
幸せになるにはどうすればいいのでしょうか?
たまに考えるけど、どうすればいいか分からないよ、、
哲学的に考えてしまう人が多いかもしれません。
一方で、精神医学では、3つの脳内物質が、幸せに関わっているとされています。
つまり、幸せとは、一括りにされるものではなく、それぞれ別の脳内物質によって、感じるものなのです。
これは考えてみれば分かるかと思います。
いくら仕事で成功して裕福になったとしても、離婚したり、病気になったりしたら、幸せは感じることができないでしょう。
今幸せじゃないと感じる人は、どの段階で幸せだと思えないか考えるべきなのか!
そして、自分が満たされていない幸福が分かれば、どの脳内物質に働きかければいいかが分かります。
健康の幸福が満たされていない場合は、セロトニン的幸福を得るため、朝の散歩、ストレスの軽減などに取り組む必要があります。
ドーパミン的幸福(お金、成功の幸福)が満たされていない場合は、インプットやアウトプット、仕事の最適な方法を学ぶべきです。
本書には、全部で153個の最適化ノウハウが載っていますが、そのどれもが全てこの3つの幸福に分類されます。
皆さんも、自分がどの幸福でつまづいているかを考え、それを満たすための行動を学びましょう!
行動最適化のポイント
それでは、具体的な行動の最適化を見ていきましょう!
朝散歩から始める
朝の散歩は、本書でも最も重要視されている項目です。
最初に1つだけやるとするならば、「朝散歩」の最適化からスタートすることをお勧めします。
『行動最適化大全』本文より抜粋
このように、著者が「朝散歩」と言っているくらい重要です!
1番というわりに地味だし、効果あるの?
それでは、朝散歩の何が良いのか見ていきましょう!
セロトニンとは、上記で説明した通り、健康の幸福に関わる脳内物質です。
「気持ちいい」「身体の調子がいい」と思うために必要な物質です。
セロトニンが整うと、感情コントロールへの好影響、夜の深い睡眠が促されるなど、その効果は計り知れません。
逆に朝起きて「起きたくない」「気分が良くない」と思う人は、セロトニンが不足しています。
さらに、朝散歩は、太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされます。
つい夜更かしをして、朝起きるのが辛くなる人は、体内時計が毎日遅れていっています。
逆に夜遅く寝たとしても、朝散歩でリセットできれば、体内時計を維持することができます。
私も、本書を読んでから朝散歩をするようになりました。
今の時期は非常に寒いですが、一度外に出てしまえばあとは日光を浴びて気持ち良く散歩できます。
そして、散歩すると目が覚めるため、集中してやるべきことに取り組めると感じます!
皆さんも、朝散歩を是非してみてください!
休憩時間の脱スマホ
仕事の休憩時間に何をしていますか?
基本、昼ご飯食べながら、スマホいじってるかな~
私も、実際にそうでした。
しかし、休憩時間の過ごし方としては、どうやら正しくないようです。
なぜなら、スマホは、「面白い」「楽しい」を刺激するため、脳が興奮状態になり、休むことができないからです。
また、オフィスワークなどは目の疲労が大きいでしょう。
私も、夕方になると頭というより、目の奥がよく痛くなっていました。
スマホを見ると、視覚情報が絶え間なく入ってくるため、全く休むことができません。
休憩時間はとにかく、脳と目を休めることが必要です。
他の社員と話す際は、仕事の話ではなく、あくまで雑談が理想です。
また、上司と話すのは、どうしても上下関係を意識してリラックス効果がないため、できる限り気の置ける同期と話す方がいいようです。
また、これは仕事に限った話ではなく、受験や資格勉強なども同様です。
私も大学受験の予備校に通っていた際は、休憩時間中、友人と関係ない話をして楽しんでいました。
休憩時間はスマホに気をつけ、しっかりと休みましょう!
最適な仕事単位とは?
仕事の集中力を高めるには、「15分」「45分」「90分」を意識することが重要です。
東京大学の池谷裕二教授の研究によると、「60分の学習」よりも「15分×3(計45分)の学習」の方が、学習効率が高いという結果が出ました。
『行動最適化大全』本文より抜粋
最も集中力を維持できるのは、15分という時間のようです。
だらだらと仕事するより短時間で集中し取り組む方がいいって言われてるよね
その「短時間」の具体的な時間が15分なのです!
そして、45分は小学校の授業時間、90分は多くの大学の講義時間です。
大人の集中力の限界が、90分であるためそれ以上頑張り続けるのは得策ではありません。
もちろん、会議や先方の都合でその通りに仕事するのは難しいこともあるかもしれません。
しかし、自分でコントロールできる時は、このスケジュールで集中して取り組みましょう。
ぜひ試してみてください!
アイデア出しは4Bで
「アイデアを出す」というのは、ビジネスマンにとって大きな課題かと思います。
頭をうんうん捻ってもなかなか出てこないんだよね~
アイデアを出しやすい時間帯として、創造性の4Bという概念があります。
共通しているのは、むしろアイデアを出そうとしていない時間ということです。
アイデアは出そうとしている会議や仕事中ではなく、ボーっとしている時間にこそ、生まれるということです。
仕事中に良いアイデアを出そうと思っても、出てこないのは当然のことです。
この4Bのうち、お酒以外は、1日のうちで必ず発生する時間です。
ボーっとする時間を有効活用しましょう。
その際、考えよう考えようとするのではなく、あくまで頭の片隅に浮かべるくらいがいいかもしれません。
まとめ
今日から意識できる最適な行動を紹介してきました。
全ての行動には、やるべき時間と、やってはいけない時間があります。
まずはこれらの行動から実践していき、最高の1日を作り上げていきましょう。
その習慣の積み重ねが、日々の幸せへの近道だと思います。
本書は他にも、
などなど詳しい内容が盛りだくさんです。
本書を読めば、生活習慣、ストレス、仕事、学習など日常生活の全てにおいて、最適な行動がとれると言っても過言ではありません!
是非、手に取ってみてください!
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