【書評・要約】『後回しにしない技術』ー行動力は生まれつきの資質ではなく技術である
行動力がある人って羨ましいな~
あなたは行動力がありますか?
自信を持って「ある!」と言える人は多くはないですよね。
行動力がある人は、思い立ったらすぐに行動に移し、すぐにアイデアを実現します。
そんな行動力がある人を見て、「羨ましい!すごい!」と思うことは誰しもあるはずです。
今回紹介する、本書『後回しにしない技術』は、そんな行動力がある人になるためのノウハウが凝縮された本です!
気になる方は、是非ご参考ください!
目次
『後回しにしない技術』はこんな人におすすめ!
本書は、「行動に移すこと」をテーマとして、様々なノウハウが紹介されています。
行動力に自信がない人、何かを始めてもすぐにやめてしまうという人は、読んでみる価値がある本です!
また、結果を出すためにも、行動力は必須です。
「自分の夢のためにこれから頑張りたい!」という人が、行動力を伴い結果を残していくために、是非読んで欲しい本です。
『後回しにしない技術』はどんな本?内容は?
著者は、イ・ミンギュさんです。
韓国のソウル大学校大学院にて、臨床心理学の修士・博士の学位を取得し、カウンセラーとして勤めた後、大学の心理学科教授として研究をされている方です。
著書『好かれる人は1%が違う』は、韓国で100万部のベストセラーになるなど、「1%行動心理学者」として知名度の高い方です!
行動力は生まれ持った資質ではない
行動する人・しない人の違いはなんでしょうか?
行動力のあるタイプは元からそういう人なんだよ
私も行動力がある人に出会う度に、そのように思っていました。
行動力がある人は、生まれつきそういう人なんだと。
しかし、本書では、著者は次のように述べています。
実行力は生まれつきの資質ではなく、学んで練習すれば誰でも開発できる、一種の「技術」だ。
『後回しにしない技術』本文より抜粋
つまり、私たちが行動力(本書では実行力と訳されている)がない理由は、意思が弱いからではなく、行動に移す方法を学んでいないからだということです。
そう言われると少し安心しませんか?
確かに私たちは、学校教育において行動力の授業を受けたことはありません。
これまで私たちは知らなかっただけなのです。
つまり、行動に移す技術をしっかりと学ぶことで、私たちはすぐに行動に移せる人になることができるのです!
著者は、実行力は3つのステップがあるとしています。
本書では、この3ステップのそれぞれに対して、有効な解決策、ノウハウが紹介されていきます!
行動力を高めるための「後回しにしない技術」とは?
本書には全部で20個のノウハウが紹介されています。
今回は、その中でも特に押さえておくべき、重要なポイントを紹介します!
決心する
まず最初は、実行力の第1ステップである、決心の段階です。
目標を達成するための逆算スケジューリング
スケジューリングには2つの方法があります。
順行スケジューリングと、逆算スケジューリングです。
違いは、起点が今か未来かです。
現時点から見れば、すべてのことが重要に感じられる。また、重要なことより急ぎの用を選ぶ可能性が高くなる。しかし、目標の達成を基準にして逆方向から現在の状況を見れば、選択の幅はずっと狭まる。
『後回しにしない技術』本文より抜粋
つまり、現在を起点にすると、目標達成を妨げる誘惑や、余計な行動につけいるスキを与えてしまいます。
一方で、未来を起点にすると、それらの余計なことをする余地がありません。
あなたが努力しようとしても、いつも誘惑や他のことに時間を取られてしまう場合は、順行スケジューリングの癖がついているからかもしれません。
「今日できるところまでやろう」ではなく、「今日はここまで終えないと目標達成できない」と考える習慣が必要なのです。
逆算スケジューリングの立て方
最終目標に向かって、今日は何をするべきかを考えるんだね!
いきなり最終目標だけを意識するのではなく、今日するべきことまで細かく分解することが重要です。
実行する
次は、実行力の2ステップ目、実行の段階です。
先延ばしをなくす方法
やるべきことを先延ばしにしてしまうことはありませんか?
今日はいいかと思っているうちに、どんどん先延ばしになる、、、
「仕事が落ち着いたら」「部活を引退したら」「今月は寒いから暖かくなってから」などなど、私たちは様々な言い訳を使い、物事を先延ばしにしてしまいます。
特に仕事など締め切りのあることだと、その先延ばしの癖が多大な悪影響を及ぼします。
締め切りギリギリで取りかかり、最後まで終わらない、30%の出来になってしまう、締め切りに間に合わない、など先延ばしはあまり良いことがありません。
そんなこと言ったってどうすればいいのさ!
開始デッドライン
実は、先延ばしにしない人には2つの締め切りがあります。
「終了デッドライン」と「開始デッドライン」です。
締め切りといえば、一般的には「終了デッドライン」のことです。
いくら先延ばしする人であっても、締め切り間際には流石に焦りを感じて取りかかるはずです。
つまり、締め切りは私たちにプレッシャーをかけるという力があるのです。
そして、先延ばしにしない人は、締め切りの力を借りるために、開始にも締め切りをつくるのです。
もちろんそれより早く始めても問題ありません。
しかし、決めた時期は絶対に死守しましょう!
人は締め切りに合わせて行動する
また、「終了デッドライン」に関しても、実際の仕事や課題の締め切りよりも、少し早めに設定しましょう。
なぜなら人は締め切りに合わせて、物事に取りかかるからです。
私は大学時代、課されたレポートを毎回ギリギリに提出していました。
それは、アルバイトやサークル活動で忙しいからだと考えていました。
しかしある時、課題の締め切りを1週間早く勘違いしていたために、余裕を持って課題を提出できたことがありました。
忙しいからギリギリになっていたんじゃなくて、締め切りに合わせていただけなんだね
極論をいえば、全て早めに勘違いしていれば、ギリギリになることはあり得ないのです。
ただそれは再現性がないため、自分で早めに終了デッドラインを設け、それを死守することが重要です。
あなたも締め切りの力を活用するために、「開始デッドライン」と「終了デッドライン」を設定して、先延ばし癖を直していきましょう!
維持する
決心と実行の次のステップは維持するという段階です。
自分の可能性を狭めていないか
あなたは自分のことをどんな人間だと思っていますか?
どうせ自分は平凡なただのサラリーマンだよ、、、
このように、自分に対して決してプラスではないイメージを持っている方も多いかもしれません。
しかし、そのイメージは私たちの行動に悪影響を与えます。
人は誰でも「自分は~な人間だ」という自己イメージを持っている。そして、それに合致する証拠を探し出し、自己イメージに合わせて行動しようという強い欲求を持っている。
『後回しにしない技術』本文より抜粋
ある実験で、同じ数学力を有している学生を、「自分が数学が得意だ」という意識を持っている学生と、そうでない学生に分けました。
そして、その学生を追って比較していくと、「自分は数学が得意だ」というイメージを持っている学生の方が、時間が経つにつれ数学の成績が高くなっていくという結果が出たそうです。
つまり、セルフイメージの違いによって、能力に差がつくということです。
自分のことを「平凡なサラリーマン」だと思っている人は、「平凡なサラリーマン」のように振る舞います。
一方で、「優秀なサラリーマン」だと思えばそのイメージに合致するよう行動します。
自分のイメージは自分で変えられる
自分の能力や、出せる結果は今すぐには変えられません。
しかし、自分のイメージは今すぐに変えることが可能です!
何か目標があるのであれば、その目標を達成する理想の自分をイメージしましょう!
「私は本を読むのが苦手だ」と思っていれば、そのイメージに合致するように行動するため、読書を習慣づけるのは難しくなります。
あなたのセルフイメージが、なりたい自分へ変わるための行動を妨げていないかどうか、今一度考えてみましょう。
見つかったら、その否定的なイメージを、理想の自分へと転換することが、なりたい自分に変わる第一歩です!
ちなみに以前紹介した本、『神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り』でも理想の自己評価で生きる重要性が説かれています。
気になる方は読んでみてください!
まとめ
行動力を高める方法はいかかでしたでしょうか?
元々、行動力がある人は、これらの技術を無意識的に取り入れているのだと思います。
繰り返しになりますが、行動力がある・ないは生まれ持った資質ではなく、技術です!
つまり、行動力は誰でも手に入るものです!
ですから、行動力が足りない私たちは、これから本書の技術を実践に移していけば良いのです。
本書は他にも、
など行動力を高めるノウハウがたくさんあります!
是非読んでみてください!
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