【書評・要約】『執着を手放して「幸せ」になる本』ー縛られているものに気づいて手放す方法
物事や人への執着が止まらない、、、
皆さんはこんな思いをしていませんか?
「元恋人とのことを引きずっている」
「お金への執着がすごくある」
「昔の失敗から頭が離れない」
こういった思いをされている方がたくさんいると思います。
その執着手放して幸せになりませんか?
『執着を手放して「幸せ」になる本』には、自分がはまっている執着を手放し、自由に生きる為の方法が書かれています!
「執着から解放されたい」という方、「自分は執着してるものなんてあるかな?」という方も是非ご参考ください!
目次
『執着を手放して「幸せ」になる本』から学べること
1.執着による悪影響
2.執着の裏にある感情
3.執着を手放す実践ワーク
執着が自分にとってどのような悪い影響があるのかを学ぶことができます。
そして、その執着にはどのような感情が反映されているのかという点を、実例とともにみていきます。
そして、最後は実際に誰でもできる執着を手放すワークが紹介されています。
本書は、実例とともに学ぶことができる為、非常に読みやすい内容となっています。
『執着を手放して「幸せ」になる本』 の内容
著者は、心理カウンセラーの根本裕幸さんです。
他に『敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』や『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』などを出版しており、作家、講演家としても活動されています。
執着はどうして悪いのか
執着は諦めない気持ちの表れだから、悪いことではないんじゃないの?
確かに、何事も諦めないことは重要です。
しかし、心理カウンセリングでは、「こだわり」と「執着」という分類で、明確に区別しているようです。
「こだわり」は、「何らかの目的を果たしたい」という思いがあり、そこから生じる努力の過程に充実感がありポジティブなものです。
一方で、執着とは、「絶対に手放したくない」という恐れや不安、悲しみなどの苦しい感情です。
こだわりと執着の違いとは、そこに「喜び」があるか、「苦しみ」ばかり伴うかにあるのです。
『執着を手放して「幸せ」になる本』 本文より抜粋
人生の選択肢を奪われる
執着は、人生の選択肢を奪ってしまいます。
例えば、元カレが忘れられないという人の場合を考えてみましょう。
元カレが忘れらない為に、出会いの場でも元カレを思い出す、比較してしまう為、次の恋に進めません。
もしフラットな状態であれば、次の恋に進めるはずの場で、元カレへの執着のせいで選択肢が奪われているのです。
さらに、その執着のせいで、もし周りに素晴らしい人がいたとしても気がつきません。
せっかくのチャンスがきても、逃し続けることになるのです。
幸福感の喪失
また、執着により選択肢が奪われることは、幸福感の喪失につながってしまいます。
恋人への執着が、「自分にはこの人しかいない」という感情になったとします。
そうすると、その恋人を失わないことが最優先となり、その他のことが後回しになってしまいます。
「失わないこと」にエネルギーを使い、自分の感情だけでなく、相手の感情についても考えられない状態です。
「恋人の行動を監視しないと気が済まない」といった必要以上の束縛は、良い結果を生まない可能性が高いのは周知の事実かと思います。
恋愛関係とは無縁なら関係ないな!
執着は、何も恋愛ばかりではありません。
親子関係や友人関係、またお金や時間などの人間以外のものでもあり得ます。
自分が何かに執着して選択肢が奪われていないか、今一度考えてみてください。
感情ごと手放す
「執着を手放す」というのは一体どうすればいいのでしょうか。
それは、執着している「モノや人」を手放すのではなく、その原因となる「感情」を手放すことです。
ただ単に、元恋人に執着している人が連絡を取らない、お金に執着している人ががめつくならないようにしたとしても執着を手放せたことにはなりません。
どうしてその執着が生まれたのかをしっかり追求して、原因となった感情を見つける必要があります。
執着の原因となる感情
1.怖れと不安・・・怖れや不安を執着することで回避したい
2.怒り・・・自分を否定された怒りは、ずっと心にとどまりやすい
3.変化への恐怖・・・現状への執着に繋がりやすい
4.過去の栄光・・・輝かしい過去の自分に執着してしまう
5.自信のなさ、自己嫌悪・・・嫉妬深くなる
6.ダメな自分・・・特定の人に認めてもらうまでは無価値な自分でいる
何でも執着の原因になり得るんだね
実際に様々な感情が執着の原因になり得ます。
執着がある場合、それらの根本の感情を解消しない限り、解放されないのです。
執着がある方は、まずはその原因を考えてみるようにしましょう。
執着を手放すポイント3選
執着は自分の選択肢とチャンスを奪うということ。
そして、執着を手放すには、感情ごと手放す必要があるということが分かりました。
ここからは、私が特に気になったポイントを紹介していきます。
正解ではなく納得
執着を手放すといっても、それはなかなかできるものではありません。
多くの人はその執着を手放すべきと心の底ではわかっているはずです。
友人や両親からアドバイスとして様々なことを言われている人も多いのではないでしょうか。
しかし、そのアドバイスが正解だと思っていても執着を手放すことができません。
その理由として著者は、「正解」ではなく「納得」がほしいからと説明しています。
頭ではなく心が納得しなければ、人は執着を解こうとしないということでもあります。
『執着を手放して「幸せ」になる本』本文より抜粋
心の納得が行動の鍵
執着に限らず、皆さんもそういうことはありませんか?
「頭ではこうした方が良いのは分かっているけどできない」という状況に私もよく陥ります。
どうして行動できない、変われないのかといえば、心が納得していないからなんですね。
頭で正解だと思っても行動できない場合は、心が納得しない原因を探す他ありません。
これは執着を手放す際に必要なことでもあり、それ以外の場合でも何かを行動に移す際に有効な考え方だと思います。
皆さんも「心が納得しているか」を考えてみましょう!
過去をカプセルへ
多くの人が、 過去の嫌な思い出に縛られてしまった経験があるのではないでしょうか。
執着の原因の多くは、過去の出来事に対する感情です。
つまり、過去を過去として割り切ることが、執着を手放すためには必要です。
著者は、その方法を「カプセル化」のプロセスと述べています。
頭の中にカプセルをイメージしてみましょう。
『執着を手放して「幸せ」になる本』本文より抜粋
そしてその中に、過去にしようというできごとを入れてください。
そして、パチン、ギュッと、封をするのです。
少しスッキリした気がする!
例えば、過去の恋愛や過去の栄光に執着しているケースでは、この方法は有効です。
過去に一区切りをつけたいと思った際にはこの「カプセル化」をしてみましょう。
もちろんそう単純にはいかないかもしれません。
しかし、今から過去を手放そうという意識づけが大事です。
その過去を懐かしめるか
「カプセル化」できると、その過去を客観的に見れるようになります。
皆さんも、学生時代の恋愛に対して、「懐かしい」「甘酸っぱい」と思うことはありませんか?
それは、その過去が既に今の自分と切り離された証拠です。
過去に失敗した経験に対して、「そんなこともあったよね」となる状態も同様です。
区切りをつけたい過去があるとき、過去を手放すための儀式として、「カプセル化」をおススメします。
ネガティブ感情を出し尽くす
本書で紹介されている、執着を手放す実践ワークの中でも重要なのは、『「御恨み帳」に感情を吐き出す』というプロセスです。
これは、ノートに手書きでネガティブな感情をひたすら書くという方法です。
そのノートが「御恨み帳」というわけね!
ノートに「書く」という行為によって、書いた文字と一緒に外へと解放されるのです。
『執着を手放し「幸せ」になる本』本文より抜粋
頭の中でネガティブな感情を反芻しているだけでは、いつまで経ってもスッキリしません。
吐き出せる友人や家族がいたとしても、さすがに気の済むまで膨大な量の感情を吐き出すのは得策ではないでしょう。
書き続ける
この方法のポイントは、執着しているものや人に対する気持ちを、スッキリするまで書き続けることです。
同じ感情が何度も思い浮かぶ場合も、同じことを何度も書き続けてみましょう。
そうすると、その感情が剥がれ落ちて、その下の別の感情がでてくることもあります。
「書く」という行為によって、自分に気づかなかった感情に出会えるかもしれません。
執着を手放す際に限らず、「書く」というのは、自分の感情を吐き出す、整理する意味でとても重要です。
是非、皆さんもノートを用意してネガティブな感情を書いてみましょう。
まとめ
皆さんの執着はなんでしょうか?
自分の悩みが、誰かや何かからの執着が原因だということを、認識できていない人もいるかもしれません。
「自分は執着とは無縁だ」と思っている人も、もしかしたら何かに執着しているかもしれません。
まずは自分の心の実態に気づくことが重要です。
今一度自分の悩みの原因となる感情を探してみてはいかがでしょうか。
「執着を手放すワークを実際にやってみたい」「執着を手放した人の例をもっと知りたい」という方は、読んでみてください!
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